リッチな印象を与える毛皮のファッション。華やかな場で着る機会も多いため、お手入れはしっかりしておきたいものですね。その基本テクニックや保管の方法をぜひともマスターして、華麗な着こなしを楽しんで下さい。


毛皮はデリケートなのでていねいなお手入れが欠かせません。ふだんのお手入れから雨に濡れた時や泥はねがついた時まで、それぞれの基本ワザを知っておいて下さい。

◎ふだんの時は◎
ブラシを使ってほこりを取り、毛並みもきれいに整えておきましょう。風通しのいい場所で陰干しするのも忘れずに。

◎雨に濡れた時は◎
ドライヤーなどで乾かすのは禁物!水分を振り切ってから、乾いた布でていねいに拭きましょう。陰干しをしてからブラシをかけて下さい。

◎泥はねがついた時は◎
蒸しタオルで汚れを拭き取ります。その後は、しばらく時間をおいて乾かして下さい。乾いた泥は棒などを使って軽く叩きながら落とします。


毛皮を洋服ダンスにしまう時は布カバーをかけて、ほかの衣服との間隔を設けるようにしましょう。箱を使う時は白い布などに包んでふっくらとさせたまましまうようにして下さい。いずれにしても、ゆったり余裕をもたせて保管することが大切です。なお、防虫剤は一種類だけにしましょう。


スチロールという樹脂を使ったハンガーは防虫剤と化学反応を起こして溶けてしまう場合があります。こういうハンガーに毛皮をかけて保管してしまったら……。その結果はいうまでもありません。化学反応が起きる可能性は少ないのですが、できればハンガーは木質のものを使うなどしたいものです。