クリーニング店では衣服などを洗うだけではなく、より美しくしたり長持ちさせたりといったさまざまな加工を手がけています。クリーニング店のサービスを知れば、もっと活用できるようになりますよ。ここではその加工についてお伝えしましょう。


パラフィンなどを使って生地全体を塗りつぶすようにおおってしまい、外部からの水を寄せ付けないことを防水加工と言います。しかし最近のクリーニング店では下火。というのも、この処理法では汗などの内部の水分も通しにくくなり、蒸れてしまって快適性が損なわれるからです。


撥水加工はフッ素樹脂などによって一本一本の繊維を包んでしまう加工法です。繊維と繊維のすき間は空いたままですから外からの大きな水分は弾き、中からの小さな水分は放出します。そのため着心地もかなり向上しました。


折目加工とは、ズボンの折り目やスカートのひだをくっきりとさせる加工のことを言います。長時間の着用や雨に濡れた場合、折り目が消えてしまうことがありますが、それを防ぐものとして活用されています。折り目部分に専用の樹脂を流し込むことによって折り目を長時間保たせるわけです。


繊維を燃えにくくするための加工が防炎加工です。もしもの時に備えてこの加工を施しておくと何かと安心。一般的にはカーテンなどに使われる場合が多いと言えます。


その他の加工としては、以下のものがあります。クリーニング店によっては対応しているところとしていないところがあるので、詳しくは最寄りのお店でたずねてみて下さい。

サイジング加工

繊維にコシやハリを与えて風合いを保つ加工です。

防虫・防カビ加工

虫食いやカビから衣服を守る加工です。

プリーツ加工

ズボンの折り目、スカートのひだなどをくっきりとする加工です。

防菌加工

雑菌を防ぐ加工で、寝具などに適しています。