多くの方が経験していることでしょうが、静電気が起きると衣服を脱ぐ時にパチパチパチという音がしたり、体に衣服がまとわりついたりします。これだけならまだマシ（？）なのですが、問題なのはほこりを寄せ付けるようになること。それだけ衣服が汚れやすくなるので、静電気は困りものなのです。

静電気は摩擦によって発生する電流の一種。空気が乾いている時に起きやすいという性質を持っています。冬になると静電気で悩まされることが多いのも、そのためです。部屋の中の静電気を抑えるためには、加湿器や観葉植物などを置いて湿度をあげるようにしましょう。

異なる素材の衣服の組み合わせによっては静電気が起きやすくなったり、起きにくくなったりします。例えば、ポリエチレンと毛の組み合わせは静電気を招いているようなもの。これは毛が+（プラス）の電気を、ポリエチレンが-（マイナス）の電気を帯びやすく、両者がこすれることによって静電気を起こすからです。衣服の組み合わせの際には下の表を参考にしてみて下さい。

家庭用の柔軟剤は衣服をふんわりと仕上げるだけではなく、静電気防止剤としての効果もあります。その理由は主成分に水の分子が含まれていて、これが繊維の表面にたまった静電気を逃がす働きをするため。家庭で洗濯をする際には柔軟剤も活用して下さい。また、ドライクリーニングに出した衣服にはスプレータイプの静電気防止剤が適しています。