今の日本では和服を着る機会はめっきりと減りました。しかし、成人式や結婚披露宴など華やかな場ではやはり和服がものを言います。特別な機会に着用するものだけに、シミや汚れはなおさら避けたいもの。お手入れをしっかりとすることで和服を長持ちさせましょう。


和服は普段の暮らしで着る機会が少ないだけに、汚れやシミは見過ごしがちになってしまいます。次に着る機会が来てからシミに気付いても時すでに遅し。そんなことにならないためにも、脱いだ時に入念なチェックをしておくことが大切です。もし、シミを見つけたらすぐに専門のクリーニング店にお願いしましょう。



用事が済んで和服を脱いだ後、そのまま片付けてはいませんか?それはトラブルを招くもと。少々面倒でも、次の手順を守るようにして下さい。

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まず、たとう紙かきれいに拭いた畳の上に和服を広げます。そしてシミを入念にチェック。

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シミがなければ、今度はほこり取り。ビロードなどで布目にそって軽く拭いていきます。袖口が裾、裾裏は特に念入りに拭くようにして下さい。

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その後、すぐに片付けてはいけません。ハンガーにかけて半日から一日、和服を室内に干して湿気を取ります。

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最後にたとう紙に包んで片付けます。防虫剤を入れる時は、和服につかないようにしましょう。



和服は何枚も重ね着するため、意外と汗をかいてしまうもの。この汗は後でシミになってしまうので、片付ける前に拭き取っておきましょう。その方法は、水でしぼったガーゼで汗のついた部分を叩いて取り、今度は乾いたガーゼで水分を取るという手順で。