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衣服を食べる虫たちには一体どんなものがいるのでしょう?その正体を知ることで、対策も講じられるというもの。「敵を知れば……」のたとえではありませんが、衣服にしのびよる虫たちの正体を明らかにしてみましょう。
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衣服の繊維を好んで食べる虫としては、ヒメカツオブシムシ・ヒメマルカツオブシムシ・イガ・コイガなどがあげられます。いずれも繊維を食べるのは、これらの幼虫。繊維に含まれているタンパク質を栄養源にして成長するわけです。大切な衣服を虫のメインディッシュにしてしまうなんて、いかにも悔しい話。くれぐれも防虫を心がけたいものです。 |
繊維自体を目的とするのではなく、デザート感覚でついでに食べてしまう虫たちもいます。ゴキブリやシロアリ、コオロギなどがそうですが、こういう虫たちのお目当ては、衣服についた食べ物。つまり食べこぼしのにおいにひかれて衣服に寄ってくるのです。その食べこぼしを食べる過程で繊維をかじるわけですから、衣服は清潔に保っておくに越したことはありません。 |
一般に昆虫が活動する時期は春から秋にかけてです。これは衣服を食べる虫たちについても同じこと。気温が15度以上になると活発に動き始めます。それなら冬は安心……というものでもありません。冬は暖房によって家のなかは温かくなっているからです。防虫対策は一年を通して忘れないようにしましょう。 |
繊維を食べるヒメマルカツオブシムシは成虫になるとふつうの虫らしく(?)花の蜜を吸うようになります。しかしこの虫は白い色が好きなようで、蜜を吸うのも白い花。それでときどき間違って、外に干してある洗濯物の白にひかれて飛んできます。そしてそのまま洗濯物といっしょに家の中へ。こうなると後はお察しのように、そこで卵を生み、幼虫が繊維を食べ始めるわけです。洗濯物はよく叩いてから取り込むようにしましょう。他の虫に関しても、窓を開けっ放しにしない、家の中を清潔に保つといった具合にして侵入を防ぐようにしたいものです。 |
衣服に害をなす虫と同じように嫌われているのがダニ。このダニは衣服を食べることはありませんが、人体に悪い影響を与えます。衣服にくっついて肌を刺したり、あるいはアレルギー体質の人が死骸やフンを吸い込むと激しくせき込んだり。ダニは適当な温度と湿度、エサとなるホコリがあればどんどん繁殖します。収納スペースを保っておくことでダニを防ぐようにして下さい。 |